スーツ着用時はコートやベスト、インナーなどで防寒しよう
2023-08-06
多くの会社員は毎日スーツを身につけており、長年着ていれば徐々に慣れて体になじみます。しかし、スーツで体温調節を行うことは簡単ではありません。冬場の寒さに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、スーツ着用時におすすめの防寒対策についてご紹介します。
コートやベスト、インナーといったアイテムを活用しましょう。
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最も気軽に取り入れられる防寒対策は、コートを羽織ることです。防寒性に優れたコートを身につけることで、冷たい風などから体を守ることができます。特に、出勤時や移動時には役立つでしょう。ただし、スーツにコートを羽織る場合は相性を考慮する必要があります。
スーツのフォーマルな雰囲気に合わせなければ、浮いてしまうかもしれません。そこで、スーツと好相性なコートの種類を確認しておきましょう。1種類目はステンカラーコートです。スーツに羽織るコートとして定番のアイテムで、ビジネスシーンに役立ちます。
襟の後ろ側が高くなっているため、首元をしっかりと防寒してくれます。2種類目はトレンチコートです。もともと軍用のコートとして使用されており、かっちりとした雰囲気があります。ハリのある素材のものが多く、フォーマルなスーツと合わせても違和感なく着こなせるでしょう。
ウエスト部分には共布のベルトがついており、結ぶことでシルエットを調整できるという魅力もあります。3種類目はチェスターコートです。ジャケットと同じような襟の形が特徴的で、格式高い印象を与えます。首元があいているため、ボタンを留めてもネクタイを見せられます。
細身シルエットのものを選ぶと、スマートな雰囲気を醸し出せるでしょう。なお、スーツに羽織るコートを選ぶときには、サイズ感にこだわることが大切です。大きすぎるものを着るとだらしない印象になるかもしれませんが、小さすぎるとごわついて着心地が悪くなります。
自分の体に合うものを購入し、コートの裾や袖からジャケットの裾や袖が出ないように注意してください。また、どんな色のスーツにも合わせられるように、ブラックやネイビーといったベーシックなカラーがおすすめです。
ジャケットの下にベストを着るという防寒対策もあります。ベストを着用することで胸元の冷えを予防できて、保温性が高まります。また、スーツと同素材、同色のベストであればクラシカルな印象を与えられるでしょう。
コートと違って、室内で身につけていても違和感がありません。
また、ベストはかさばらないため持ち運びにも便利です。暑いと感じればベストだけを脱いで、カバンに収納できます。より保温性を高めたい場合は、ニット素材のベストがおすすめです。スーツと同素材のベストよりも暖かさを感じられるでしょう。
ただし、ニット素材はカジュアルに見える可能性があるため、デザインや色選びにはこだわる必要があります。なるべくスーツと同じ色を選んで目立たないように工夫しましょう。また、カジュアルになりすぎない、編み目の細かいものが適しています。
カシミアといった上質な素材を選ぶとスタイリッシュに着こなせます。
寒さが厳しい真冬には、インナーや靴下にこだわることも大切です。たとえば、保温性に優れた機能性インナーを身につけることで、体温の維持が期待できます。ワイシャツの下に機能性インナーを着用し、見えない部分でも防寒対策を行いましょう。
ただし、透けないような色を選ぶことが重要です。タイツや靴下でも機能性の重視をおすすめします。スーツのパンツの下にタイツやレギンスを身につけることで、下半身の防寒に役立ちます。スカートを穿く女性の場合も、裏起毛タイプのタイツで冷えから脚を守れるのです。
また、分厚い靴下を重ねればさらに暖かさを感じられるでしょう。お腹の冷えが気になる方は腹巻きも活用できます。腹痛対策になりますし、薄手の腹巻きであれば目立つ心配もありません。お腹が冷えると体調不良につながることがあるため、しっかりと温めてください。
出勤時の寒さが気になるのであれば、マフラーや手袋が役立ちます。首まわりの冷えは全身の冷えにつながるため、重点的に温める必要があります。マフラーを巻くことで、風の侵入を防いでください。スーツに合うマフラーを選ぶときは、色や素材に注目しましょう。
基本的には、スーツやコートの色と合わせることが大切です。あまり派手になりすぎないような、モノトーンカラーやグレー、ブラウンといった落ち着いた色が適しています。できれば、どんなシーンにも対応できる無地がおすすめです。
素材としては、カシミアやウールが適しているでしょう。落ち着いた印象で高級感があるため、幅広い年代の方にとって使いやすいといえます。手の冷えに悩んでいる方は、手袋も身につけてください。首と同じく、手首を温めることは防寒対策において重要です。
スーツと相性が良いベーシックなデザインの手袋を見つけましょう。マフラーと色を合わせると、統一感が出ておしゃれに見えます。それでも指先の冷えが改善しなければ、カイロを持つ必要があるかもしれません。身につけるものだけでなく、カイロなどのアイテムも活用しながら冬を乗り越えましょう。
スーツ自体を冬用のものに変えるという選択肢も考えられます。冬用スーツには裏地があり、厚めの生地が用いられているため保温性が高まっています。また、ウールやツイードなどの素材が使用されていることも特徴的です。
冬らしい素材のスーツを身につけることで、季節感を出すこともできます。ただし、生地が厚い分やや重くなる傾向にあるため注意しましょう。慣れないうちは重みで肩が凝るかもしれません。また、ツイードなどの素材はややカジュアルな印象があります。
会社によっては、ビジネスシーンに適さないと判断される恐れがあるため、事前によく確認してください。
スーツを身につける社会人が冬を乗り越えるためには、さまざまな防寒アイテムを活用する必要があります。インナーやタイツ、靴下といった見えない部分で体温維持を目指しましょう。外出時には、コートやマフラー、手袋といったアイテムが便利です。
室内での防寒を重視するのであれば、ベストの着用がおすすめです。冬用スーツの活用も検討してみてください。